ナイフツール2
前回は、ナイフツールで切り始めの点を指定する方法でした。
今回は、切り終わりの終点を指定する方法からです。
まず、今回は、シアーラインの面に分割点を設けたいので、そのまま垂直にナイフを
入れる事にします。
垂直に切りたい場合は、始点を選択した状態から、一旦”C”キーを押して、すぐ離します。
そして、マウスのナイフカーソルを上方に持ってゆきますると・・・
垂直方向に白いガイドライン線が、現れ、同時に緑の四角ポイントが表示されます。
ここで、左クリックすると
が、完成します。
が、しかし、これが簡単に出来たのは、この作業ビューが側面の平行投影ビューだからです。
もし角度のついた、パーステクティブビューだと、なかなか垂直ガイドラインが、別の
方向にでたりして、面倒くさい事にもなるので、なるべく垂直&水平カットは、それぞれ平行投影ビューから、実行するようにして下さい。
で、反対舷も同様にカットします。
と、ここで一つ、おかしな現象にお気づきでしょうか?
そうです、分割した2つの面の色が、薄い青色の少しむらっ気のあるような感じの陰影に変化しているのをです。
別段、ライティング(照明法)やシェーディング(面表現)を変えたわけでもないのにです。
これは、3Dモデリングの根本的問題で、すでにおわかりでしょうが、要するに、不正な面が発生してしまったと言う事です。
つまり、辺に、新たに頂点を設けた(ナイフで分断)したために、上面に
頂点、1,2,3,4,5,6の6面体が出来たのです。
3Dソフトでは、有る意味5点以上の面は、ご法度です。
と言うのは、5点以上は、形としては、存在するが、面としては歪んでいると判断されるからです。
故に、レンダリング、シェーディングすると、ムラやノイズ、色バケとなり
作品のクオリティを下げるばかりか、数式に割り切れない数値が発生し、ブリーアン演算ほか、もろもろの処理が破状して、当方がめざす、3Dプリントなどでは。エラーを連発して作業不能となります。
なるべく、これら多角形ポリゴンは、早期に修正を見ながら、逐次、モデリングする習慣をつけると良いと思います。
数式にかなう表現こそ、プリントには欠かせません。このあたりがビジョアルを作る
3Dとは違うところだと思います。
さて、その修正としては、この場合は簡単で、波状した多角六角面をナイフツール分断すれば
四角ポリゴン、2つになり、それで辻褄が合うわけです。
ではナイフツールで、さっそく切って見ましょう。
上記のようになれば、OKです。
さて、その次に、今度は右隣りの、艦首ブルワークへ頂点を合わせていきます。
まず、側面図で2列になっている6頂点を、ボックス選択で囲みます。
これは、つまり左右で、この位置に頂点がズレてるからです。
どうしてかって?・・・
ま、それは、ここまでかなり、オオザッパにモデリングしてきたからです!(キッパリwww)
とにかく、ズレているとなにかと、メンドイので、、選んだ6つの頂点を移動して
揃えます。(とにかくチョクチョクこうした、修正をしながら進行するのが吉)
で、やはり、ボックス選択で上の頂点を選択します。(シースルーモードなので、当然、反対側と2点の頂点が選択されています)
次に、この点を右へ、水平に寄せてゆきます。
これで、艦首ブルワーク末端のへりが、刻まれました。
ここからは、艦首ブロックの整形です。
隣の頂点6列をボックス選択して、計12点を選択。
少々、後方(左)へ移動(機銃の下辺り)
一番上の頂点だけをボックス選択、もしくは下の5点を減算オプションで
ボックス選択して、選択からはずします。
シアーラインに沿って上へ移動。(青の矢印を掴んで引き上げる)
最後の艦首列の一番上の頂点をボックス選択。
今度は少し左に、表示されてる赤い四角を掴んで頂点を動かし・・・
艦首に合わせる。
以下、下の頂点列をバウに添わせて、側面作業は終了となります。